※アオウミガメを含む

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屋久島の北西部に位置する永田にあり、長さ約1,000m、幅は最も広い所で約35m、屋久島の中で自然の状態の砂浜では最も大きい砂浜で、川が6本流れている。2002年に、前浜、四ツ瀬浜と共に屋久島国立公園(2012年に名称変更)に編入され、2005年にはアカウミガメが高密度で上陸・産卵する海浜としてラムサール条約湿地に登録された。冬は北西の風が、初夏には南西の風が強く吹くことがあるため、季節によって砂が大きく移動する。梅雨時期の強い南西の風によって砂が北東側(D地区側)へ移動し、南西側(A地区側)にかけて浜垣ができ、ウミガメが産卵場所まで上陸できないこともある。また、前浜と同じ永田川の砂を供給源にしているので、海面下では前浜と砂がつながり、両浜間の砂の移動が見られる。浜の約半分(約500m)は県道と接しており、人は容易に浜に出入りできる。
シーズン中はウミガメを見学する人が多く、2001年から2015年まで、永田地区の外郭団体である永田ウミガメ連絡協議会が515日〜731日までの間行っていたウミガメ観察会と、1999年より子ガメの保護を目的として実施していた「うみがめ館」の夜間臨時開館(81日〜831日)が行われていた。2016年は永田ウミガメ連絡協議会と協力し、産卵期・ふ化期を通したウミガメ観察会(51日〜831日)を初めて実施した。
2009年からは環境省により、地域の行政機関や関係団体が合意した自主ルールとして永田浜ウミガメ観察ルール(51日〜831日)が策定され、観察会の人数を制限しているほか、夜間の浜への立ち入りを遠慮願っている。また、2009年から引き続き環境省がふ化時期の81日〜831日まで監視事業を行った。1999年から子ガメ保護柵を設置している。付近の建造物としては、浜に面して宿屋4軒、駐車できる広場4箇所、海の家2箇所(昼間のみ営業)、キャンプ場がある。これらの人工の光が浜に漏れている。このため2016年度はサンカラホテルのお客様からのご寄付(サンカラ基金)によってトイレ横の駐車場に遮光板を設置した。しかし、9月に通過した台風16号の影響により、遮光板の一部が崩壊したため、11月に補修工事を行った。1993年に全ての松が枯れたために、1994年から松などの植樹を始め、現在においては1993年以前の状況に近づきつつある。また、20139月から来浜者の踏圧がウミガメのふ化に及ぼす影響についての調査のため、公益信託富士フイルム・グリーンファンドの助成により浜の出入り口(駐車場トイレ横)に入浜者カウンターを設置していたが故障し、今年度の7月以降カウンターによる入浜者のカウントをできなくなった。

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