永田の集落の前面に位置し、後背が護岸と永田川とに二分される浜である。長さ約900m、幅は広い所で護岸側約12m、永田川側約25mの大きな浜で、川が1本流れている。いなか浜同様、季節によって砂の移動が見られる。1968年頃までは自然状態の浜であったが、その後護岸が建設され、今では自然状態の浜ではなくなった。護岸の建設によって砂が波で海へ流され、1985年まで砂の採取が行われていたため砂浜が非常に痩せてきている。2004年から子ガメ保護柵を設置している。台風や強い北西の風による波で砂が永田川河口へ移動するため春には養浜工事が行われている。強い北西の風の波でF地区の砂が流出する時があり、台風時はE地区の砂も大きく流出する。台風のことを考えれば、子ガメ保護区域以外は卵の移植の必要がある。浜の後背にある永田の集落の外灯や学校のグラウンドの光が浜に差し込み、新月の夜はその光が非常に眩しい。その光に引かれてふ化幼体(以下、子ガメ)が永田川の方へ向かうことが確認されていたため、その対策として2011年に外灯を子ガメに影響が少ないとされる黄色いLEDと高圧ナトリウム灯に交換されたが、効果は見られなかった。また、2010年からE・F境に観察会用としてスロープがシーズン中(57月まで)のみ設置されていたが、今年度は前浜での観察会は行われなかったため、スロープの設置もなかった。E地区の砂は2015年より台風や北西の風の影響で大幅に砂が減少しており、2016年は2015年よりさらに減少し、護岸の基礎部の露出が大きくなった。

※アオウミガメを含む
※1994年までのデータの一部は屋久島町(旧上屋久町)の資料
※1988年までの産卵回数・産卵率は不明

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