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うみがめ花子
 

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その9

 バシャ!するどいくちばしが花子の脇をかすめて海の中に突入してきました。花子は泡だった海の中を何度となくまわってしまいました。目が回るようでしたが必死に泳いで流れ藻の中に入り込みました。襲ってきたのは大きさが40センチメートルもあるアジサシでした。アジサシは花子を捕まえるのに失敗してそのまま空中へ飛び立っていきました。流れ藻より、もう少し離れていたら間違いなく食べられていたでしょう。「みんな気をつけて!」「流れ藻から出ないで!」花子達は藻の中に入り込んだりしてじっとしていました。流れ藻の上空にはアジサシの群が飛び交い花子達を狙っていました。アジサシのくちばしは鋭くとがり小さな魚や甲殻類など、そのくちばしで捕まえて食べることができるのでした。花子達はアジサシにとっては格好の獲物でした。
 陽が落ちる頃、やっとアジサシはいなくなりました。それでも花子達は流れ藻の下でじっとしていました。
 黒潮に乗った流れ藻は遠く日本の島影を望みながら北へ流れていきます。花子達はどこへ行くのでしょうか・・・?